“計測対象物”から選び、精度を高める
非接触厚さ計3選
非接触厚さ計は大きく「放射線式」「レーザー式」「赤外線式」があり、
それぞれ測定対象や使用環境によって得意とする分野が異なります。
計測方式の違いを、導入前に理解しておくことが大切です。
本メディアでは、非接触厚さ計を導入検討中の企業向けに、
計測対象別のおすすめの製品3選を紹介します。
非接触厚さ計は大きく「放射線式」「レーザー式」「赤外線式」があり、
それぞれ測定対象や使用環境によって得意とする分野が異なります。
計測方式の違いを、導入前に理解しておくことが大切です。
本メディアでは、非接触厚さ計を導入検討中の企業向けに、
計測対象別のおすすめの製品3選を紹介します。
非接触厚さ計は、計測対象となる材料や使用環境に合ったタイプを選ぶことが大切です。
ここでは、計測対象別に適した非接触厚さ計3製品を
紹介していきます。



3製品について、計測対象別にさらに詳しい情報を解説していきます。
それぞれの製品をおすすめする理由、導入事例、メーカーのサポート内容についてまとめていますので、導入前の情報収集にお役立てください。
レーザー変位計によるセラミックシート厚の測定では、搬送中の振動によって測定値が安定せず、頻繁にトラブルが発生していました。
SX-1100に切り替えたことで、搬送振動下でも±0.1μmの安定した高精度測定が可能となり、製造トラブルは大幅に減少しました。さらに、原材料ロスも18%削減されています。
※参照元:ナノグレイ公式HP(https://www.landingpage-synergy.com/Pm3Aua4w/)
ナノグレイでは、導入前に測定対象物を持ち込んだ実機テストを行い、自社条件で安定した測定が可能かどうかを確認できます。テスト回数に上限はなく、納得できるまで試せます。
導入時には、放射線装置の届け出に必要な書類作成を技術者がサポートし、法対応に伴う不安を軽減します。
導入後は定期点検や調整によって測定精度の長期維持とトラブル予防を支援する体制が整っています。
| 会社名 | ナノグレイ株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府箕面市船場東1-11-16 |
| URL | https://www.nanogray.co.jp/ |
公式サイトに事例はありませんでした。
Micro-Epsilonの本社はドイツですが、日本の大阪府に販売・サポート拠点を持っています。導入支援や校正、
トラブル対応など、顧客のニーズに応じたサポートを提供。製品によりますが、仕様変更やカスタムにも対応しており、測定環境に合ったソリューションを案内しています。
| 会社名 | MICRO-EPSILON Japan株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府吹田市江坂町1-23-43 ファサード江坂ビル4F |
| URL | https://www.micro-epsilon.jp/ |
公式サイトに事例はありませんでした。
チノーでは、全国に21カ所の営業所・サービス拠点を展開※しており、地域に密着した迅速な対応が可能です。フリーダイヤルの「お客様相談室」では、製品の操作や不具合に関する相談を受け付けています。
資料ダウンロード、FAQ、技術用語集など、オンラインでの自己解決支援も充実し、導入・運用の不安を軽減。
公式サイトの「アフターサービス」ページを通じ、修理・校正・点検などの対応を案内しており、故障時や継続運用の支援体制を整えています。
※ 2025年6月調査時点|参照元:チノー公式HP(https://www.chino.co.jp/jp/serv/company/base/)
| 会社名 | 株式会社チノー |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都板橋区熊野町32-8 |
| URL | https://www.chino.co.jp/ |
非接触厚さ計を開発・販売しているメーカーの、取り扱っている製品やスペックなどを簡単にご紹介しています。気になる製品・メーカーがあれば、ぜひ詳細ページをチェックしてみてください。
軟X線を用いた厚さ計で、透過減衰量によってシートや物体の厚さ、密度(坪量)を測定します。
揺れにも強く、連続生産ラインでも安定した測定が実現。素材の色や表面形状を選ばず測定できるのも強みです。
| 測定対象物 | 銅箔、アルミ箔、ステンレス箔、電池電極、セラミックス(シート、ウェハ)、ガラス繊維クロス |
|---|---|
| 測定範囲 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 測定精度 | 標準2mm |
| 用途 | 連続生産される薄物シート材の厚み測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | X線源部:70×83×250mm(標準)/検出部:70×83×220mm(標準) |
測定対象物に軟X線を照射し、透過量から厚みや坪量を測定します。
測定条件を1,000種登録できるイージーオペレーションで、業務効率の向上にも寄与します。
| 測定対象物 | プラスチックフィルム、2次電池電極材、グリーンシート、金属箔、不織布 |
|---|---|
| 測定範囲 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 測定精度 | 幅方向に対して1mm |
| 用途 | 広幅製品の厚さ計測 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
用途に合わせて、β線式・X線式・赤外線式・光学式多層膜厚計を用いたセンサを用意しています。
オンラインでシートやフィルムの厚みを測定し、
厚さ分布グラフを表示。厚さが均一になるよう自動制御を行います。
| 測定対象物 | 単層フィルム、多層フィルム、コーティングシート、電池電極、セパレータシート、セラミックコンデンサなどのシート状製品 |
|---|---|
| 測定範囲 | β線式検出器:0~5000 g/m² (アルミニウム換算) X線式検出器:0~1200 g/m² (アルミニウム換算) 赤外線式検出器:10~2000 μm (ポリプロピレン換算) 光学式塗工・多層膜厚計:0.5~200 μm (ガラス基板上の酸化アルミニウム蒸着サンプル) |
| 測定精度 | 透過式センサ β線式:0~5,000g/m² X線式:0~3,000g/m²、赤外線式0~2,000g/m² 反射式センサ 光学式塗工・多層膜厚計:0.5~200μm |
| 用途 | シート、フィルムの厚さ測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
測定が難しかった、厚みムラを見ることができるフィルム厚み測定器です。
キーエンス独自の光量積算機能で、表面が
荒れている素材でも安定した測定が実現。多層フィルムにおける、各層の厚みも測ることができます。
| 測定対象物 | 多層フィルム、粘着層 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.01mm ~ 1.0mm |
| 測定精度 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 用途 | フィルムの厚さ測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
システムに組み込みやすいサイズ感ながら、IP67の耐環境性能を誇り、厳しい環境のインラインでも使用することができます。
レーザ走査回数3,200 回/ 秒を実現する精密モータを採用、高速スキャンも可能です。
| 測定対象物 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
|---|---|
| 測定範囲 | LSM-02-A:0.005~2 mm、LSM-30-A:0.3~30 mm |
| 測定精度 | 繰返し精度(2σ):φ1mmで±0.015µm/直線性:±0.3µm(LSM-02-A) |
| 用途 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
10μm以下のフィルムや塗工膜の厚さを計測できる、オンライン型の厚さ計。素材の表面反射を除去できるP偏光正反射方式、高感度光学系の採用で、異なる化学組成を持つ層でも識別しやすいのが特徴です。
| 測定対象物 | フィルム、金属 |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.8~10μm |
| 測定精度 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 用途 | 10μm以下のフィルム、塗工膜厚さの測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
レーザー三角測量式変位センサを採用しており、測定精度は±1/±5µmを実現。
金属・木材・プラスチックといった一般的な工業材料に対応、とくに搬送における揺れが少ない厚物シート材の測定に強みを持ちます。
| 測定対象物 | プラスチック、木材、金属など |
|---|---|
| 測定範囲 | 6/50 mm |
| 測定精度 | ±1/±5 µm |
| 用途 | 搬送で揺れの少ないシート材の測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
高度な光熱放射法を活用した非接触膜厚計。湿潤/乾燥した状態のコーティング厚についても非接触で測定ができ、局面やエッジ部、コーナー部にも対応しています。さらに、塗装ラインが稼働している市中でもリアルタイムの測定を行えます。
| 測定対象物 | コーティング、ペイント 等 |
|---|---|
| 測定範囲 | 硬化前の粉体塗装:5~300μm 乾燥前のウェットコーティング:5-300μm 硬化粉体塗料:5-500μm 乾燥湿式コーティング:5-500μm |
| 測定精度 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 用途 | プラスチック上のペイントや粉末コーティングなどの測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 374 ×91×203mm |
インラインのフィルム生産を行っている現場において、フィルムの膜圧を全幅・全長測定できます。独自の分光干渉法に、高精度膜厚演算処理技術を組み合わせ、高速・高精度な測定を可能としています。また、抜けのない全面フィルム検査を行えます。
| 測定対象物 | フィルム |
|---|---|
| 測定範囲 | 0.1~300μm |
| 測定精度 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 用途 | 300μm以下のフィルムの測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 81×140×343 mm |
専用のモニタで厚さのトレンドグラフや最大値・最小値・平均値・標準偏差を表示でき、一目でシートの状態を把握可能。また、シートの材質や色・柄の影響は受けません。シートの厚みが基準設定値超の場合アラームで告知を行います。
| 測定対象物 | 非伝導性プラスチック、ゴム、PC、PET、PP、PSなど |
|---|---|
| 測定範囲 | ~3mm |
| 測定精度 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 用途 | 非伝導性プラスチック、ゴムなどの厚さの測定 |
| 価格 | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
| 製品サイズ | 公式サイトに記載はありませんでした。 |
非接触厚さ計にはさまざまなタイプがあり、それぞれの特徴や強み、測定対象となる材料・精度・使用環境などに合わせて選ぶことが大切です。
測定の信頼性と作業効率を高めるためにも、まずは非接触厚さ計の種類について知っておきましょう。
X線が対象物を透過する際の、減衰量から厚みを測定するタイプ。走行中のシートやフィルムなど、連続的に動いているものの測定に強みを持ちます。
どのような業界・用途で活用されているのか、他方式との違いなどをチェックしておきましょう。
対象物に超音波を当て、反射して戻ってくる時間から厚みを算出するのが超音波式の非接触厚さ計です。
くわしい測定原理や、超音波式ならではの特性、どんな対象物に適した厚さ計なのかなど、
基本的な情報をまとめました。
レーザー光を測定対象物に照射し、その反射や透過で距離や高さを測定。
そのデータから厚みを算出するタイプです。静止しているもの・動いているもの、どちらの測定に向いているのか、どんな業界で使用されているのかなどを解説します。
素材ごとの赤外線吸収特性を利用し、層ごとの厚みを測定できる方式です。
多層フィルムやコーティング材など「どの層がどれだけ厚いか」を把握したい工程で力を発揮します。
透明・半透明フィルムや機能性材料の品質管理に活用されています。
デジタルタイプの厚さ計とは、測定結果をデジタル表示できる測定器です。測定値が見やすく読み取りやすいため、測定時の確認ミスなどを防ぐ効果が期待できます。このタイプの厚さ計の仕組みや特徴についてまとめました。
手で持って使用できる厚さ計です。コンパクトで持ち運びがしやすく、現場での作業や調査に向いています。
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