山文電気

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山文電気は、プラスチックフィルム・シートの厚さを計測する厚さ計専門メーカーです。30年以上の実績と経験で、フィルム・シートの高品質化、高機能化、省資源化に貢献しています。

この記事では、山文電気の非接触厚さ計、サポート体制、導入事例などを紹介します。

山文電気キャプチャ
引用元:山文電気公式HP
(https://www.yamabun-ele.co.jp/)

山文電気の主な非接触厚さ計

オンラインレーザ式厚さ計測装置

オンラインレーザ式厚さ計測装置イメージ
引用元:山文電気研究所公式HP
(https://www.yamabun-ele.co.jp/products/on/nme-rm.html)

PP・PS・多層・フィルム・シートの厚さを非接触で計測できる装置です。レーザー式の基準ロール方式なので、シート製造中に全幅の計測ができます。操作が簡単で、免許や許可、検量線の作成も不要。専用モニタで厚さのトレンドグラフや最大値、最小値、平均値、標準偏差が表示され、シートの状態がすぐにわかります。

種類 レーザー式/基準ロール方式
測定対象物 PP・PS・多層・フィルム・シート
測定範囲 ~3 mm
測定精度 公式HPに記載なし
用途 シート製造中に全幅計測
価格 公式HPに記載なし
製品サイズ 公式HPに記載なし

オンラインエア式厚さ計測装置

オンラインエア式厚さ計測装置イメージ
引用元:山文電気研究所公式HP
(https://www.yamabun-ele.co.jp/products/on/nsm-ra.html)

未加硫ゴムや感光性樹脂板、軟質シートなどに最適な厚さ計測装置です。エアー式で基準ロール方式を採用しており、非接触でシート製造中に全幅の計測ができます。

専用モニタでシートの状態を表示するので、一目で製造中のシート状態がわかります。シートの厚さが基準設定値を超えると、監視機能によるアラームで通知します。

種類 エアー式/基準ロール方式
測定対象物 未加硫ゴム、感光性樹脂版(フレキソ版)、軟質シートなど
測定範囲 0.1~10 mm
測定精度 1 μm
用途 シート製造中に全幅計測
価格 公式HPに記載なし
製品サイズ 公式HPに記載なし

卓上型オフライン接触式厚さ計測装置

卓上型オフライン接触式厚さ計測装置イメージ
引用元:山文電気研究所公式HP
(https://www.yamabun-ele.co.jp/products/off/tof-4r05.html)

フィルムやシートをオフラインで厚さ計測できる卓上型の厚さ計測装置です。接触式を採用しており、挟み込み式でリニアゲージによって計測するため、巻きグセなどのある厚いシートでも計測できます。

また自動搬送で計測するため、計測データに個人差がでず研究開発にも最適です。レーダーチャートグラフでインフレーションフィルムの調整もできます。

種類 接触式/リニアゲージ/挟み込み方式
測定対象物 フィルムー、シート
測定範囲 0.03~3 mm
測定精度 0.5 μm
用途 品質管理、研究開発など
価格 公式HPに記載なし
製品サイズ 公式HPに記載なし
ミツトヨの
厚さ計専門メーカーの
豊富なラインナップ

山文電気は、プラスチックフィルム・ソートの厚さ計開発を専門としており、製造ライン用や品質管理養など、さまざまな厚さ計を提供しています。計測方式も、レーザー式、X線式、静電気容量式など多様で、用途やニーズに合わせた機種が豊富にラインナップされています。

非接触厚さ計といっても、計測対象や求める精度によって適した方式は異なります。導入成果の最大化には、使用環境に合った製品選びが重要です。
このサイトでは、「連続生産されるシート材を安定して測定したい」「材質ごとの反射率に左右されず測定したい」「多層構造の膜厚を正確に評価したい」といった計測の対象と目的に応じて選べる非接触厚さ計3選を紹介しています。
特徴や対応方式を比較しながら、自社に合ったモデル選びのヒントとしてご活用ください。

山文電気のサポート体制

山文電気では各種厚さ計を試せる展示ルームを完備しています。実際に確かめることができるため、導入にあたり機種の比較などをすることができます。

また機種によっては貸出ができるものもあります。

購入後は年1回の定期点検の実施を推奨しており、同社で対応しています。定期点検や故障の際には、オフライン厚さ計のみ、代替機としてデモ機を貸し出してもらえます。

山文電気の導入事例

顧客の品質要求が厳しくなり厚さ計を導入

フィルムの納入先の品質要求が厳しくなり、偏肉制度の向上と品質維持を検討していました。オンラインX線式厚さ計の導入により、製造工程中の幅方向の分布を計測できるようになりました。

また所轄の労働監督基準所へ厚さ計の設置申請が必要でしたが、山文電気が必要書類や記入例など、丁寧に教えてくれました。

山文電気の会社情報

会社名 株式会社山文電気
本社所在地 大阪府東大阪市新庄西2番13号
電話番号 06-6745-3048
URL https://www.yamabun-ele.co.jp/
【計測対象別】
非接触厚さ計3選

非接触厚さ計は、計測対象となる材料や厚み・範囲、用途に合ったタイプを選ぶことが大切です。
ここでは、計測対象別に適した非接触厚さ計3製品を
紹介していきます。

連続生産ラインの
薄物シート材なら
『SX-1100』
ナノグレイ
  • 放射線式

    X線やβ線を素材に照射し、透過した放射線量から厚さを算出。
    振動や素材の色に影響されず、安定した非接触測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    材質が透明・半透明(フィルム、ガラス)、黒色・光沢のあるものを計測したい。
    高速搬送や振動がある連続ラインで、薄物シートのリアルタイム監視を行いたい。

    放射線式
放射線式
揺れ・素材に強い
汎用型モデル
  • 物質を透過し測定するX線式を採用しているため、黒色材、散乱体など素材を選ばず「透過測定」が可能
  • 高感度・高速応答の放射線検出方法「シンチレーション検出器」採用で、金属箔など薄物の搬送系での精度±0.1μmを実現
搬送で揺れのない
厚物シート材なら
『thicknessGAUGE C.LL』
Micro-EpsilonJapan
  • レーザー式

    上下のレーザー変位センサで表面距離を測定し、その差から厚さを算出。
    非接触でμm単位の高精度測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    金属・薄いプラスチックで放射線を避けたい。
    静止または揺れの少ない搬送環境で正確に測りたい。

    レーザー式
レーザー式
剛体向け
高精度モデル
  • 揺れのない対象物に精度の高い計測ができる「三角測量方式」を採用し、システム
    精度±1/±5μmを実現
  • 金属・木材・プラスチックなど、一般的な工業材料に対応し、材質ごとの反射率の違いに左右されにくい安定した測定ができる
化学組成の異なる
多層フィルムなら
『赤外線極薄厚さ計IRMT01』
チノー
  • 赤外線式

    素材が特定波長の赤外線を吸収する性質を利用し、層ごとの厚みを測定。
    多層フィルムの非破壊・非接触測定に向いている。

    【こんな用途におすすめ】

    コーティング膜や電池電極など多層を見分けたい。
    極薄膜をリアルタイムでモニタリングしたい。

    赤外線式
赤外線式
薄膜対応の
層別測定特化モデル
  • 表面反射を除去して精度を高める「P偏光正反射方式」により、異なる化学組成の層を識別しやすい
  • 10µm以下の極薄膜に対応し、28msの高速更新周期でインライン厚み管理が可能。リアルタイムに変化を把握でき、工程調整や不良発生を抑制