チノー

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赤外線による非接触・高精度測定で、多層構造や極薄フィルムの厚みをリアルタイムに管理できるチノーの厚さ計。この記事では、主力製品の特徴をはじめ、現場の負担を軽減するサポート体制や導入に役立つ情報をまとめています。

チノーキャプチャ
引用元:チノー公式HP
(https://www.chino.co.jp/)

チノーの主な非接触厚さ計

赤外線極薄厚さ計 IRMT01

赤外線極薄厚さ計 IRMT01イメージ
引用元:チノー公式HP
(https://www.chino.co.jp/jp/serv/products/detail/?did=93)

化学組成の異なる多層フィルムの各層の厚みを、非接触かつ高精度に連続測定できる赤外線厚さ計です。偏光した赤外線を使って不要な表面反射を除去することで、異なる層の識別精度を高めています

10μm以下の極薄膜にも対応し、0.028秒ごとの高速データ更新。生産中のフィルムの厚みをリアルタイムで監視・管理できます。高品質な製造と歩留まり改善に貢献できる製品です。

                   
種類 赤外線
測定対象物 10μm以下のフィルム、金属
測定範囲 公式HPに記載なし
測定精度 公式HPに記載なし
用途 フィルム・金属の製造ラインにおける膜厚の非接触連続測定
価格 公式HPに記載なし
製品サイズ 公式HPに記載なし

赤外線透過形厚さ計 IRMA7800S

赤外線透過形厚さ計 IRMA7800Sイメージ
引用元:チノー公式HP
(https://www.chino.co.jp/jp/serv/products/detail/?did=157)

赤外線を通すフィルムや塗工膜の厚みを、非接触かつリアルタイムで測定できる赤外線厚さ計です。

光源部と受光部のセンサーを製品の両側に設置する構造により、測定の安定性を確保。外部の光の影響を受けにくい設計と0.028秒ごとの高速更新で、生産ライン上でも高精度な膜厚管理を実現します。

                   
種類 赤外線
測定対象物 赤外線を透過するフィルム、フィルム上の塗工膜
測定範囲 公式HPに記載なし
測定精度 出力範囲の±0.2%
用途 フィルムや塗工膜の厚さをオンラインで測定
価格 公式HPに記載なし
製品サイズ 公式HPに記載なし
チノーの
非接触厚さ計は
赤外線で多層・極薄膜を
リアルタイム管理

P偏光正反射方式により不要な表面反射を除去し、化学組成の異なる層も安定して識別・測定できます。

10µm以下の極薄膜にも対応し、0.028秒ごとの高速更新で生産ラインをリアルタイムに監視。不良削減や材料ロス抑制を通じて工程を安定化します。

非接触厚さ計といっても、計測対象や求める精度によって適した方式は異なります。導入成果の最大化には、使用環境に合った製品選びが重要です。
このサイトでは、「連続生産されるシート材を安定して測定したい」「材質ごとの反射率に左右されず測定したい」「多層構造の膜厚を正確に評価したい」といった計測の対象と目的に応じて選べる非接触厚さ計3選を紹介しています。
特徴や対応方式を比較しながら、自社に合ったモデル選びのヒントとしてご活用ください。

チノーのサポート体制

万一の不具合や操作上の疑問が生じた際には、専用のコールセンターで無料相談ができ、製品の状態や使い方について直接確認することができます。さらに、国家標準に基づく「JCSS認定校正」に対応しており、ISOやGMPなどの品質規格に求められる信頼性の高い校正証明書の取得が可能

現場での出張点検にも対応しているため、機器を外部に送らずその場で対応でき、精度管理の手間を減らしつつ、稼働への影響を最小限に抑えられます。日々の運用から品質保証まで、現場にとって必要なサポートがしっかり整っています。

チノーの導入事例

公式HPに導入事例が掲載されていませんでした。

チノーの会社情報

会社名 株式会社チノー
本社所在地 東京都板橋区熊野町32-8
電話番号 03-3956-2111
URL https://www.chino.co.jp/
【計測対象別】
非接触厚さ計3選

非接触厚さ計は、計測対象となる材料や厚み・範囲、用途に合ったタイプを選ぶことが大切です。
ここでは、計測対象別に適した非接触厚さ計3製品を
紹介していきます。

連続生産ラインの
薄物シート材なら
『SX-1100』
ナノグレイ
  • 放射線式

    X線やβ線を素材に照射し、透過した放射線量から厚さを算出。
    振動や素材の色に影響されず、安定した非接触測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    材質が透明・半透明(フィルム、ガラス)、黒色・光沢のあるものを計測したい。
    高速搬送や振動がある連続ラインで、薄物シートのリアルタイム監視を行いたい。

    放射線式
放射線式
揺れ・素材に強い
汎用型モデル
  • 物質を透過し測定するX線式を採用しているため、黒色材、散乱体など素材を選ばず「透過測定」が可能
  • 高感度・高速応答の放射線検出方法「シンチレーション検出器」採用で、金属箔など薄物の搬送系での精度±0.1μmを実現
搬送で揺れのない
厚物シート材なら
『thicknessGAUGE C.LL』
Micro-EpsilonJapan
  • レーザー式

    上下のレーザー変位センサで表面距離を測定し、その差から厚さを算出。
    非接触でμm単位の高精度測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    金属・薄いプラスチックで放射線を避けたい。
    静止または揺れの少ない搬送環境で正確に測りたい。

    レーザー式
レーザー式
剛体向け
高精度モデル
  • 揺れのない対象物に精度の高い計測ができる「三角測量方式」を採用し、システム
    精度±1/±5μmを実現
  • 金属・木材・プラスチックなど、一般的な工業材料に対応し、材質ごとの反射率の違いに左右されにくい安定した測定ができる
化学組成の異なる
多層フィルムなら
『赤外線極薄厚さ計IRMT01』
チノー
  • 赤外線式

    素材が特定波長の赤外線を吸収する性質を利用し、層ごとの厚みを測定。
    多層フィルムの非破壊・非接触測定に向いている。

    【こんな用途におすすめ】

    コーティング膜や電池電極など多層を見分けたい。
    極薄膜をリアルタイムでモニタリングしたい。

    赤外線式
赤外線式
薄膜対応の
層別測定特化モデル
  • 表面反射を除去して精度を高める「P偏光正反射方式」により、異なる化学組成の層を識別しやすい
  • 10µm以下の極薄膜に対応し、28msの高速更新周期でインライン厚み管理が可能。リアルタイムに変化を把握でき、工程調整や不良発生を抑制