デジタルタイプの非接触厚さ計は、数値を画面に即時表示できる表示性に優れたモデルです。読み取りミスを防ぎたい場面や、点検記録を正確に残したい用途で活用されています。
本記事では、デジタルタイプの厚さ計の特徴や機種についてご紹介します。
測定した厚みの値を、液晶やLEDなどのディスプレイにデジタル表示するタイプの厚さ計です。ノギスやマイクロメータのように目視による読み取りが不要で、厚さを「数値」で確認できるため、視認性・操作性に優れています。
接触式・非接触式を問わず多くの測定方式に採用されており、特に現場での誤読防止や作業効率の向上に寄与します。
デジタルタイプの厚さ計にはメリットが多いため、主に以下のような理由で導入が進められています。
測定値がデジタルで明瞭に表示されるため、アナログメーターのような目盛りの読誤や視差の影響を受けにくくなります。バックライト付きや大型ディスプレイの機種も多く、暗所や屋外でも判読性が確保され、作業時のストレスが軽減されます。
ゼロリセットや自動校正といった補助機能が搭載されたモデルが多く、測定値のばらつきを抑える構造になっています。日常の点検作業や変則的な現場でも再現性を確保でき、作業者の熟練度に左右されにくいというメリットがあります。
バッテリー駆動のコンパクトモデルが多く、機動性に優れている点も特徴です。可搬性と操作性を兼ね備えており、設備保全や定期点検、屋外作業などでも扱いやすく、多様な作業シーンに対応します。
デジタル表示は多くの利点を持ちますが、電源供給が必須であり、表示不良が起きた場合には即時確認が困難になる可能性があります。選定時には用途や使用環境に応じて、表示の信頼性やバッテリー持続時間も含めて検討することが重要です。
※画像引用元:オプテックス・エフエー公式HP
(https://www.optex-fa.jp/products/dsp_sensor/cd5/)
レーザー光で物体の距離や位置の変化を非接触で高精度に測る「レーザー変位方式」を採用したデジタル厚さ計で、透明体や鏡面素材の測定にも対応可能です。正反射型測定により、ガラス板や液晶パネルなどの高精度な厚み検査に活用されています。
薄膜や透明体の測定では光学方式が有効ですが、金属や塗装面の厚みを確認するには超音波式のほうが適するケースも。便利な機能があっても、対象物との相性が悪ければ、誤差や再現性の低下につながります。
厚さ計選定の第一歩は「何を、どこで、どのように測るか」を明確にすることです。仕様だけでなく、用途や計測対象、現場環境まで視野に入れて検討することが、適切な導入につながります。
デジタルタイプの厚さ計は、測定値を液晶やLED画面に即座に数値表示でき、視認性に優れています。アナログメーターのように針の位置を読む必要がなく、目盛りの読み間違いや視差による誤差を防ぎやすいのが特徴です。測定値をそのまま記録できる機種も多く、検査データの保存や共有も容易です。
また、バックライト付きや大型表示モデルは暗所や屋外でも確認しやすく、ゼロリセットや自動校正機能を備えた製品は、作業者の熟練度に左右されず安定した操作が可能です。現場点検や品質検査の効率化につながるため、多様な現場で導入が進んでいます。
ただし、素材や表面状態によっては測定方式との相性が精度に直結します。薄膜や透明体には光学式、金属や塗膜には超音波式など、用途や環境に合った方式を選ぶことが不可欠です。デジタル表示の便利さに加えて、対象物・測定条件まで含めた適合性を見極めることが、導入成功のポイントとなります。
このサイトでは、「連続生産されるシート材を安定して測定したい」「多層構造の膜厚を正確に評価したい」「非接触で高精度に測定したい」といった計測の対象と目的に応じて選べる非接触厚さ計3選を紹介しています。 特徴や対応方式を比較しながら、自社に合ったモデル選びのヒントとしてご活用ください。
Q 「デジタル厚さ計」と書かれていれば、測定方式も同じなのでしょうか?
同じとは限りません。
デジタルは測定値を液晶やLEDなどに数値表示する「表示・操作の形態」を示すもので、測定原理は超音波、光学式など製品によって異なります。 厚さ計を選ぶ際は、表示方式だけでなく、測定対象に合う原理かどうかも確認することが重要です。 校正と表示・出力に加え、分解能、ゼロリセット、作業者差までを実際の運用条件として分けて評価すると、デジタル表示の性能と測定の再現性を分けて評価しやすくなります。
Q 表示桁数が多いデジタル厚さ計ほど、測定精度も高いと考えてよいですか?
表示できる桁数と、実際の測定精度は別に確認する必要があります。
細かい数値まで表示できても、センサの分解能や繰り返し精度、測定環境によって実際の誤差は変わります。 必要な公差に対して十分な精度があるか、仕様表の「測定精度」「分解能」などを見て判断しましょう。 分解能、校正、表示・出力の優先度は案件ごとに変わるため、ゼロリセットと作業者差も合わせて見ると、デジタル表示の性能と測定の再現性を分けて評価しやすくなります。
Q 作業者が変わっても、デジタルタイプなら同じ測定結果になりやすいですか?
読み取りミスは減らしやすくなりますが、測定位置やセンサの当て方、校正条件が異なると結果に差が出ることがあります。
ゼロリセットや自動校正などの補助機能がある機種でも、測定手順をそろえることが大切です。 複数人で使う場合は、測定位置と操作手順を標準化しておくと管理しやすくなります。 比較の前提として校正・ゼロリセット・測定手順・分解能・表示・出力を切り分けて整理すると、デジタル表示の性能と測定の再現性を分けて評価しやすくなります。
Q 測定値を記録・保存したい場合、デジタル表示があれば十分ですか?
画面に数値が表示されることと、測定データを保存・出力できることは別です。
点検履歴を残したい場合は、内部メモリ、USBや通信出力、PCへの転送などに対応しているかを確認しましょう。 記録方法まで決めておくと、転記作業や入力ミスを減らしやすくなります。 校正だけを基準にすると表示・出力や分解能による差を見落とすことがあるため、ゼロリセット・作業者差まで含めて評価すると、デジタル表示の性能と測定の再現性を分けて評価しやすくなります。
非接触厚さ計は、計測対象となる材料や厚み・範囲、用途に合ったタイプを選ぶことが大切です。
ここでは、計測対象別に適した非接触厚さ計3製品を
紹介していきます。