明産

明産株式会社は、製紙やフィルム加工向けのNCスリッターや厚さ計の開発を手がける専門メーカーです。ユーザーの要望に合わせて独自開発された非接触式厚さ計は、放射線を使用しない安全な設計でありながら、サブミクロン単位の高精度測定を実現しています。この記事では、明産が提供するインラインや卓上型の非接触厚さ計の特徴、サポート体制、会社情報について詳しく解説します。

明産公式サイトキャプチャ
引用元:明産公式HP
(https://www.maysun-eng.co.jp/)

明産の主な非接触厚さ計

TM-A Series 非接触ウェブ厚さ計測システム

TM-A Series 製品イメージ
引用元:明産公式HP
(https://www.maysun-eng.co.jp/products/products-862/)

TM-A Seriesは、明産がこれまで培ってきた測定技術を応用し、空中での非接触測定(ウェブ測定)を可能にしたインライン厚さ計です。共焦点センサーと独自の補正機能により、環境変化の影響を最小限に抑えながら高精度な計測を実現しています。

バックアップロールやエアカットロールを必要とせず、材料をニップ(挟み込み)することなく測定できるため、リチウムイオン電池の電極材など、傷や変形に敏感な素材の測定に最適です。また、生産ラインの加減速時でも安定した測定が可能です。

種類 非接触ウェブ厚さ計測システム(共焦点センサー)
測定対象物 電池電極材、各種ウェブ素材など
測定範囲 ~500μm
測定精度(分解能) 0.25μm
用途 製造ラインでのインライン厚み計測
価格 公式HPに記載なし

TM-M Series 非接触ウェブ厚さ計測システム

TM-M Series 製品イメージ
引用元:明産公式HP
(https://www.maysun-eng.co.jp/products/products-818/)

TM-M Seriesは、LEDを光源とする光学センサーと静磁界磁気センサーを組み合わせた「高性能ハイブリッドセンサー」を搭載しています。光ビームの遮光位置とロールまでの距離の差分から厚みを計算する独自のセンシングシステムにより、ロールの熱膨張や振動による変動を自動的に補正します。

放射線を一切使用しないため、設置時の特殊な免許が不要で安全に運用できるのが大きなメリットです。アルミ箔や銅箔といった非磁性体金属箔をはじめ、複合フィルム、着色・印刷されたフィルム、セパレーターなどのポーラス(多孔質)材まで、幅広い素材の測定に対応します。

種類 遮光方式+磁気センサー(ハイブリッド式)
測定対象物 非磁性体金属箔、複合フィルム、特殊フィルム(透明・印刷・着色)、セパレーターなど
測定範囲 公式HPに記載なし
測定精度 公式HPに記載なし
用途 製造ラインでのインライン厚み計測
価格 公式HPに記載なし

PW-2 非接触卓上厚さ計

PW-2 製品イメージ
引用元:明産公式HP
(https://www.maysun-eng.co.jp/products/products-942/)

PW-2は、オフラインでの品質確認に最適な卓上型の非接触厚さ計です。セッティングしたシートを上下に配置した光センサーで挟み込むように測定し、移動機構にサーボモーターを採用することで、正確な位置での連続測定を実現しています。

非接触式であるため、従来の接触式では計測が難しかった電極材の塗工部と箔部の境界(段差部分)も正確に測定可能です。0.25μmの最小分解能を持ち、製品の一部を切り取って詳細な厚みプロファイルを確認したい開発現場や品質検査室で重宝されています。

種類 光センサー式(非接触卓上型)
測定対象物 電極材、シート材など
測定範囲 最大シート厚み 500μm
測定精度(最小分解能) 0.25μm
用途 オフラインでの卓上品質検査
価格 公式HPに記載なし
明産の
非接触厚さ計は放射線フリーで
高精度なインライン測定に強い
独自開発モデル

独自の光センサーやハイブリッド方式を採用し、放射線免許不要で最小0.25μmの超高精度なウェブ測定を実現します。
デモ機の用意があり、実際のラインに近い環境でのテストも可能なため、自社の特殊な素材や独自の製造ラインでも安心して導入できる体制が整っています。

非接触厚さ計といっても、計測対象や求める精度によって適した方式は異なります。導入成果の最大化には、使用環境に合った製品選びが重要です。
このサイトでは、「連続生産されるシート材を安定して測定したい」「材質ごとの反射率に左右されず測定したい」「多層構造の膜厚を正確に評価したい」といった計測の対象と目的に応じて選べる非接触厚さ計3選を紹介しています。
特徴や対応方式を比較しながら、自社に合ったモデル選びのヒントとしてご活用ください。

明産のサポート体制

明産の厚さ計製品の多くにはデモ機が用意されており、導入前に実際のサンプルや運用環境に近い形でのテストが可能です。対象物の素材や厚みに応じて適切な計測器を検討できるため、ミスマッチを防ぐことができます。

また、同社は「徹底した顧客第一主義」を掲げており、ユーザーが抱える現場の課題に応える形で製品を独自開発してきた実績があります。顧客ごとの特殊な生産ラインや要望に沿った設計・提案を得意とし、技術面での柔軟なバックアップ体制が期待できます。

明産の非接触厚さ計(膜厚計)導入事例

明産の公式サイトでは、具体的な導入企業名や詳細な事例インタビューは掲載されていませんでした。しかし、製品開発の背景や仕様から、リチウムイオン電池の電極材製造ラインや、各種複合フィルム、非磁性体金属箔などの品質管理において幅広く導入されていることが分かります。実際の運用イメージについては、デモ機でのテストを通じて確認することをおすすめします。

明産の会社情報

会社名 明産株式会社
本社所在地 〒416-0946 静岡県富士市五貫島966-2
電話番号 0545-63-9510
URL https://www.maysun-eng.co.jp/
【計測対象別】
非接触厚さ計3選

非接触厚さ計は、計測対象となる材料や厚み・範囲、用途に合ったタイプを選ぶことが大切です。
ここでは、計測対象別に適した非接触厚さ計3製品を
紹介していきます。

連続生産ラインの
薄物シート材なら
『SX-1100』
ナノグレイ
  • 放射線式

    X線やβ線を素材に照射し、透過した放射線量から厚さを算出。
    振動や素材の色に影響されず、安定した非接触測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    材質が透明・半透明(フィルム、ガラス)、黒色・光沢のあるものを計測したい。
    高速搬送や振動がある連続ラインで、薄物シートのリアルタイム監視を行いたい。

    放射線式
放射線式
揺れ・素材に強い
汎用型モデル
  • 物質を透過し測定するX線式を採用しているため、黒色材、散乱体など素材を選ばず「透過測定」が可能
  • 高感度・高速応答の放射線検出方法「シンチレーション検出器」採用で、金属箔など薄物の搬送系での精度±0.1μmを実現
搬送で揺れのない
厚物シート材なら
『thicknessGAUGE C.LL』
Micro-EpsilonJapan
  • レーザー式

    上下のレーザー変位センサで表面距離を測定し、その差から厚さを算出。
    非接触でμm単位の高精度測定が可能。

    【こんな用途におすすめ】

    金属・薄いプラスチックで放射線を避けたい。
    静止または揺れの少ない搬送環境で正確に測りたい。

    レーザー式
レーザー式
剛体向け
高精度モデル
  • 揺れのない対象物に精度の高い計測ができる「三角測量方式」を採用し、システム
    精度±1/±5μmを実現
  • 金属・木材・プラスチックなど、一般的な工業材料に対応し、材質ごとの反射率の違いに左右されにくい安定した測定ができる
化学組成の異なる
多層フィルムなら
『赤外線極薄厚さ計IRMT01』
チノー
  • 赤外線式

    素材が特定波長の赤外線を吸収する性質を利用し、層ごとの厚みを測定。
    多層フィルムの非破壊・非接触測定に向いている。

    【こんな用途におすすめ】

    コーティング膜や電池電極など多層を見分けたい。
    極薄膜をリアルタイムでモニタリングしたい。

    赤外線式
赤外線式
薄膜対応の
層別測定特化モデル
  • 表面反射を除去して精度を高める「P偏光正反射方式」により、異なる化学組成の層を識別しやすい
  • 10µm以下の極薄膜に対応し、28msの高速更新周期でインライン厚み管理が可能。リアルタイムに変化を把握でき、工程調整や不良発生を抑制